学生がOBへメールを送るときに気をつけるべき3つのこと。
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最近の話ですが、熱心な学生さんから以下のようなメールをいただきました。
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はじめまして。御社を第一志望としている○○大学の○○と申します。
インターンシップに参加したいのですが、情報が採用ページにUPされていないようです。
私は○月○日~○月○日の間にインターンに参加したいと思っています。
御社の○○(職種)志望です。
何かアドバイスをいただければと思います。
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このようなメールをいただけることは嬉しいことではあるのですが、
反面、少し困ってしまいます。
この学生さんが悪いわけではありません。むしろ積極性は素晴らしいと思います。
たいていの学生は、OBにメールを送ることすらしないのですから。
ただ、せっかく素晴らしい積極性を持っているんだから、それをもっと有効活用する方法があります。
そこをいち先輩としてちょっとだけアドバイスしたい。
■聞きたいことの焦点を絞ろう
「御社が第一志望なので、インターンシップに参加したいです。
アドバイスしてください」
という質問が来て、こっちがまず考えてしまうのは、
君はいったい、何のアドバイスをしてほしいの?
ということです。
面接の仕方?これからの学生生活?それともエントリーの仕方?ESの書き方?
質問が曖昧だと、答える項目が無数に存在してしまうわけです。
そうなると、こっちの回答としても、ググったら出てくるような薄い回答にせざるを得ない。
何を答えていいのかわからないから、広く浅く汎用的な回答をするしかない。
意味のある回答を引き出したければ、質問は絞りましょう。
自分はどこまで調べて、それに対してどう思っていて、何がわからないのか。
検索してわかるようなことをメールで質問するのは失礼なことだし、
基本的にアホだと思われます。
できる限り調べて、ググっても本を読んでも出てこない、その先輩個人の経験から得られる解を引き出しましょう。
ちなみにこれは社会人になってからも当てはまることで、ちょっと調べたらわかるようなことを人に聞いてはいけません。
■自分なりの仮説を持って質問しよう
上にも書きましたが、何かを聞くときは自分なりの答え(仮の意見で十分です)を持った上で聞きましょう。
何も考え無しにメールを投げる人は会社にもいますが、
「丸投げ君」「教えてちゃん」と馬鹿にされます。
就活で言えば、
○○について自分は○○と思うのですが、この考え方は正しいでしょうか?
の○○入る言葉を自分で考えた上で質問するといいと思います。
少なくとも、この子は自分で考えているな~という印象を与えられると思います。
鋭い意見を持っている学生さんは尊敬に値します。
ちなみに、ビジネス本に書いてあるようなことをしたり顔でいう人が世の中にはたくさんいますが、
自分が読んだ程度のビジネス本は他の人も読んでいる
と思っていた方がいいです。
あ、こいつあの本に書いてあること言ってる、と心の中で笑われます。
■相手の立場を考えよう
いわゆる社員が1000人以上いる大企業の社員は、隣の部署の仕事がどんなスケジュールで進んでいるかなんて、細かく把握していません。
もちろん本部長とか部長クラスになると、部署を横断した判断が必要なので、広く全体を見ています。
が、若手の社員で大きな会社全体を見ているということはまずありえないです。
なのでいきなり、
インターンの採用HPはいつアップロードされますか?
的なこと聞かれても、その仕事をするのは
人事部採用課
という「違う部署の違うチームの違う建物の中にいる誰か」であり、「誰か」がスケジュールを組んでいるわけで、普通の会社員は神ではないので、そんなことはいちいち把握しているわけないのです。
大学生も同じです。そこら辺を歩いている経済学部の学生に、
「いま君の大学の工学部のあの研究室でどんな実験をどんなスケジュールでやっているの?」
と聞かれてもすぐには答えられないですよね?
それと同じです。
相手がどんな仕事をしているのかを全く考慮せず、「とりあえず社員だから聞けばいいだろ」的なノリでメールを投げるのは失礼なことだと思います。
聞かれたら聞かれたで学生さんを粗末に扱うのも嫌なので、たいていの社会人は会社の中で社内サイトを調べたり、他の人に聞いたりするのですが、
これはこれでけっこう時間がかかるのです。
時間がかかるということは、コストがかかっているということです。
なので、学生はできるだけ相手に配慮して、(ほとんどの人は目の前の仕事で手一杯であるはずの)相手の仕事の時間を使っているという点を少しでも想像してメールを送ってくれたら、
会社員としてはとっても嬉しいわけです。
内定をもらいときは、最低限、その会社の人が一緒に働きたいと思える人になりましょう!
一緒に働きたい人というのは、空気を読んで、相手の気持ちを読んで、先を読んで、
周りを楽にさせられる頼りがいのある人ですよ。
成長した君を待ってます。
まだ今年度は始まったばかり。
俺も頑張る。一緒に頑張ろう。